生徒の在籍年数=塾の価値です
生徒に長く愛される塾運営のコツを一緒に見ていきましょう
- 開塾して生徒が集まったが新年度を機に生徒が減った塾長
- 教室がマンネリしている塾長
- 何か新しい教室運営のアイディアが欲しい塾長
- 売上が安定しない塾長
まず、学習塾にとっての経営の安定は生徒数ではなく生徒の在籍期間であると断言できます。
新学期に新しく生徒が来て、いつの間にか
など、いきなり?という突然のタイミングで(もちろん相手の方には計画があったのかもしれませんが)退塾はやってきます。すなわち来月からの収入はいつゼロになってもおかしくありません。(学習塾は儲かるのかについては以下の記事を参考にしてください)

- 生徒に達成感を持たせる工夫をしていますか?
- 年間行事を利用して飽きさせない仕掛けづくりをしていますか?
- 小さな変化を生徒が実感できることをあえて作っていますか?
今から順に追ってうちの塾の具体例を挙げて話をするので
参考にしてください
Contents
生徒に達成感を持たせる工夫を
計算テスト
主に中学生にやっています。内容は全然中学の内容でなくて構いません。小学生の算数の分数の計算などは意外とミスも見つかります。基本的には全員が満点が取れるようなテストです。
授業の最初の5分でやります。
単語テスト
これは中学生は1200語程度の単語帳、高校生には2000語程度の単語帳を全員持たせています。
毎週テスト範囲を決めて、「書き取り式」のテストをやっています。
やり方については以前は単語テストを出力したりして行っていましたが、生徒にも家庭で学習する習慣をつけてほしいとの願いから、単語帳の英語部分を追って隠し、その下にメモ帳(ミスコピーの用紙を小さく切ったもの)を挟んで、この紙に書き取りをしてもらっています。
次回の範囲の単語の読み、文例を確認して終了。
毎回授業の10分はこの単語テストの時間にしています。
ポイントカードを利用
これは先輩の塾長先生のところのアイディアを盗みました(笑)
生徒は50ポイントでいっぱいになるカード
(最初はカードでしたが、なくすのでA5くらいの大きさで宿題チェックカードの裏に糊付けしています)を持っています。
それにまず、来塾ポイントで1ポイント必ずスタンプを押しています。
それに宿題消化でさらに1ポイント。
またテストで90点以上で10ポイントなどとしています。
50ポイント全部たまったら塾長から図書カード500円分が進呈されます。
ちょうどうちの町ではヴィレッジバンカードという雑貨やさんが一応あれは本屋ということでそこで雑貨が買えたりするようです。
なので中高生には好評です。
もちろん中にはこのカードで参考書を買ったという生徒もいます。
特にこのシステムを導入するまえは保護者からのクレームを少し心配したのですが今のところ7年ほどの運用でクレームはゼロです。
年間行事を利用した教室運営
年賀状・クリスマスカード・ハローウイーン・誕生日・バレンタイン
年賀状は必ず送ってください。
また印刷だけではなくて手書きでできれば講師全員からのメッセージを書くと喜ばれます。
クリスマス、ハローウイーンには小さなおやつ、バレンタインにはチョコレートを渡しています。
入試前
一番喜ばれるのは太宰府天満宮の鉛筆でした。
毎年大宰府に行くのは大変なので合格祈願鉛筆や消しゴムなども喜ばれます。
(2019.3追記)ネットで大宰府参宮のものは、買えるようです!!
【合格祈願】太宰府参宮 鉛筆【5本組】S.K 大宰府 合格 合格祈願 合格鉛筆 HB グッズ 文具 お守り 学業成就 進学祈願 受験 ギフト プレゼント
あとはキットカットの応援メッセージ付きのもの。
最近は受験応援グッツも増えているので、ネットで探せばいろいろヒットすると思います。
模試
中3には年間5回ほど模試の為に日曜日に塾に来ています。
その時の休憩時間のジュース、おやつの提供などなど。
私も若いころは「モノ」で生徒をつっているかのような気持ちになり、反対派だったのですが、小さなことでこんなにも生徒は喜んで勉強するし塾も辞めない。
こんなにいいことならなぜもっと早くやらなかったのかと思うくらいです。
あくまで塾は「教育サービス業」ですからね。
変化を見える化する教室に
模様替え
うちの塾は「よく」模様替えをします。
例えば少し机の位置を変える。
時計を変える。
カーテンを変える、座布団(教室の半分は和室で行っています)を変える
などとにかく飽きさせないように視覚でのマンネリを防いでいます。
掲示物の更新
これも同じです。
駅前にある、よく通りかかる他塾で、ガラスにとある高校のポスターが貼ってあったりします。
すでに終了したオープンスクールの案内ポスターなのですが、イベントなどのポスターですでに終了しているものは必ず!捨ててくださいね。
教室の活気がなくなる気がします。
テキストを替える
昨年までとは違う準拠用教材に替えることも意図的に行うことがあります。
ちょうどうちの塾はこの春これをやる予定です。
現在の塾のメイン教材(中学部)は数年オリジナルテキストだったのですが、この春からからiワーク(育伸社)に替える予定です。
教材についてはこのページもご覧ください。
https://kojinjyuku.com/2019/02/14/textbook/
宿題チェック表など書類の書式を変える
また宿題チェック表を一例として
・「塾だより」のフォーマット
・「請求書」のフォーマット
・「月謝袋」
などいろいろ塾内で使っている書式を書体を替えたり体裁を替えたりするとマンネリが防げます。
塾は特殊な形態で顧客=サービスを受ける人ではないので保護者向けにもマンネリを防ぐ努力をしなければなりません。
まとめ
塾の経営の生命線は集客+持続力だと思います。
しかし、その持続力はなかなかすぐには身に付きません。
日々の小さなことが結果的に生徒の在籍年数を伸ばし、その結果塾経営の安定につながるのではないでしょうか?
上記にあげたものは目に見えるもので、実際には目に見えない
「塾長先生自身」の柔軟さ
だったり、変化に対応できる力だったりするのも事実だと思います。
絶えず錆びない塾経営を目指してくださいね!
今日も最後まで読んで下さってありがとうございます。