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大学入試共通テスト英語に続き国語・数学の記述式見送り決定について思うこと

2019年12月17日、大学入試共通テストにおいて、国語、数学の記述式問題の見送りが決定されました。

およそ1か月前、2019年11月に大学入試における英語外部試験の廃止の発表を受け、高校2年生、その保護者には混乱を招いたばかり。

たった半年前には入試が変わりますよ~と注意喚起したばかりでした

さて、この記事では

共通テスト記述式問題見送りの理由

現段階で分かっているセンター試験からの変更点を再確認

今後の動向

について書いているので、現在高校2年生諸君、またその保護者の方で、結局今何がおこったの?という方に読んでもらいたいです。

現役塾長として受験生諸君に受験アドバイスもしているのでよかったら最後まで読んでみてください。

大学入試共通テスト記述式問題 見送り3つの理由

 

2019年12月17日に発表された共通テスト記述式問題の見送られることになった3つの理由は以下の通りです。

記述式問題見送りの理由3つ

採点ミスの完全な解消が困難

自己採点と実際の採点の不一致の改善が困難

質の高い採点体制の明示が困難

元々、大学入試において記述式の問題を課すことは思考力や判断力を試す狙いで導入が以前から検討されてきましたが、いったいどういうことになっているのか次から順に説明していきます。

共通テスト見送りの理由①採点ミスの完全な解消

記述式の試験の導入で、当初から懸念されていた採点にかんする議論。今回の大学入試共通テストではベネッセホールディングスの子会社が約8千~1万人の学生を集めて採点にあたる予定でした。

しかし、人的な採点による採点方式以外の採点方法が見つからないなかで完全に採点ミスが起こらないようにするというのは不可能に近いこと。

この点から、今回の結論に至ったと考えられます。

大学入試共通テスト見送りの理由②自己採点と採点の不一致の改善

また、共通テストでもセンター試験同様に、試験後に行う自己採点によって実際に出願する大学を決めるという方式の従来通りの出願方式に変更なく、行われる予定でした。

ところが、平成30年度11月に行われた共通テストの施行調査では、本人の自己採点との相違も多く見受けられました。

具体的には、国語で最大33.4%、数学で14.7%の受験生が自己採点と一致しないと回答しているから何とも驚きです。

受験生
受験生
この不確定な点数で大学へ出願するのは怖い!

といった声も多く上がっていて、確かにこれでは、安心して受験できないというのには納得できる部分もあります。

大学入試共通テスト見送りの理由③質の高い採点体制の明示ができない

今回の共通テストでは、先ほども述べたように、ベネッセホールディングスの子会社が約8千人~1万人の学生を集めて採点にあたる予定でした。

この点については、大学入試センターで囲ってきた問題・採点についての守秘義務をどこまで守れるのか・情報漏えいが起きないかが心配されていたり、採点はバイトでどういう人がどういう基準で選ばれて採点をするのか不明瞭だったり課題は残されたままでした。

ほとんどすべての大学受験生が利用する入試制度に対して利益を第一に追求する民間企業がメインで入り込み、質が低下してしまうことは、どうしても避けられなかったのかもしれませんね。

大学入試共通テスト記述式延期 ところで今後は?

延期については、ネットでもさまざまな声が上がっています。しかし決定されてしまった以上、気になるのは今後。

英語の外部試験導入に続き、今回の発表で国・数での記述式問題の導入もいったん白紙になることが決定しました。

以下2019年12月17日に発表されたコメントになります。

大学入学共通テストの記述式問題の導入見送りについて
○本日、文部科学大臣が、令和3年1月の大学入学共通テストにおける記述式
問題の導入について、受験生の不安を払拭し、安心して受験できる体制を早
急に整えることが現時点では困難であると判断し、記述式問題は実施せず、
導入見送りとする判断が発表されました。
○大学入試センターでは、文部科学省が策定した「大学入学共通テスト実施方
針(平成29年7月)」(以下「実施方針」)に基づき、令和3年1月に実施
予定の大学入学共通テストにおける国語及び数学での記述式問題の導入に向
けて、モデル問題の公表、平成29年度、30年度の2回の試行調査(プレ
テスト)の実施及びそれらの分析結果の公表など、諸々の準備を進めてきた
ところです。
○こうした取組を踏まえて、本年4月からは、国語及び数学の記述式問題を含
め、第1回の大学入学共通テストに向けた問題作成を進めて参りました。ま
た、障害等のある受験生に対して、記述式問題の解答をパソコン等で入力す
ることができるようソフトウェアを開発するなど、配慮の在り方について検
討を進めてきました。
○9月には、「多数の受検者の答案を短期間で正確に採点するため、その能力
を有する民間事業者を有効に活用する」こととする実施方針に基づき、厳格
な入札手続き(総合評価落札方式)を経て採点事業者を決定し、質の高い採
点を行うことができるような採点者の選抜や研修、採点体制の在り方につい
て協議を重ねるとともに、事業者における守秘義務等についても、社会的疑
念を招くことのない体制を確保するよう努めてきたところです。

○しかしながら、50万枚に上る答案について、採点ミスを完全になくすこと
については技術的に限界があること、また、様々な取組を行ったとしても、
自己採点の不一致を大幅に改善することは困難であることなどについては、
大学入試センターから文部科学省にお伝えしてきました。また、私自身も文
部科学大臣とお会いして、直接認識をお伝えしたところです。
○大学入試センターとしては、今回の文部科学省の判断を踏まえ、令和3年1
月に実施する大学入学共通テストにおける国語及び数学の問題構成や試験時
間、配点などをどのように取り扱うかについて、早急に専門家による検討を
行い、できる限り速やかに方針をお示しいたします。
○また、採点事業者との間では、令和2年度以降の採点業務の委託は行わない
とする方向で、事業者との間で締結した業務請負契約を見直すための協議を
早急に開始します。
○受験生をはじめ関係の皆様方にご心配をおかけしていることについては、大
変申し訳なく思います。大学入試センターとしては、大学入学共通テストの
各教科・科目の問題を通じて、受験生の知識や思考力・判断力・表現力等を
バランス良く評価するとともに、高等学校教育の授業改善にも良い影響を与
えることができるようなメッセージ性のある良問を作成し、引き続き、高大
接続改革の推進に向けて取り組んで参ります。
令和元年12月17日
大学入試センター理事長
山本 廣基

                                          (引用:大学入試センター)

これを読むと、

現時点では、すべて白紙に戻ったと解釈するほうがよさそうです。

現在分かっている試験の内容の変更点

さて、現在高校2年生にとっては一旦白紙に戻った共通テスト。

しかし、現段階ですでに決定されているセンター試験からの変更点を確認しておきましょうね。

共通テスト英語 センター試験からの変更点

発音、アクセント問題消滅

設問すべて英語に変更

リスニング問題配点が2倍にあり100点満点に

単語量アップ、難易度アップ

共通テストの英語対策としてはオンライン英会話がおすすめです。日常的にスピーキングしておくとリスニングも上達します。

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共通テスト数学 センター試験からの変更点

数学の知識では解けない問題が出題される

共通テスト国語 センター試験からの変更点

書類など実用文からの出題がほぼ確定

これが現在分かっている変更点です。

まず、確実に言われている分野での学習を始めておきましょう。

大学入試共通テスト記述式見送り決定 まとめ

現在高校2年生にとっては今回のこの時期の見送り決定は痛いニュースとなりました。

また、今後の国語、数学の問題の方向性についても未だ不透明です。しかし、現段階で分かっている決定事項を再確認し、その項目に従って学習することを心掛けてください。

焦るかもしれませんが、受験生、同じ土俵で戦っています。自分だけ不利になるとかはないのですが、どうしても情報戦の入試になることは予想されます。

日頃ニュースや報道などで、どのような発表があるかに着目しながら、今できることに目を向けて頑張ってほしいと思います。

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みさ
とある街で個人塾を初めて18年になります。 ここでは個人塾を始めたい人、また個人塾に 入塾を検討している人に役立つ情報を発信していきます。 どうぞよろしくお願いいたします。