今日は月謝について考えていきましょう。
最初私の塾は 月額
中1 | 4000円 |
中2 | 5000円 |
中3 | 6000円 |
高1 | 7000円 |
高2 | 8000円 |
高3 | 10000円 |
という設定でした。
誰がどう見てもいまいちわかんない
という感じです。これは18年前に生徒が1人の時に決めたもの。
さらにその生徒が中1だったので中1~スタートしているのも笑えます(笑)
本当にその時は何も考えていませんでした。
月額なのか月に何回指導するのか
何の科目なのかどういう指導形態なのかさえ何も考えていませんでした。
むしろ生徒1人の状態で考える方が難しかったのです。
それからそれぞれ2千円づつ上乗せし、次第に「英語」と「数学」の2科目の
受講者が大変多くなってきました。
そして指導時間なのですが、最初は18:00~19:30, 19:45~21:45という90分の授業時間としてスタートしました。
なので中1であれば週に2回、英語と数学で8,000円といった感じでスタートしました。
現在はちなみに同じ中1で週に2回来たとして1回の授業が80分で16,300円でやっています。
今は学生講師も使っているので人件費がかかること、そして時代と主に物価が上昇したことが考えられます。
開業するときにお世話になったアルバイトしていた大手塾の先生の話で今でも忘れられないのは月謝は、ある程度の相場で安すぎるのは流行らない。
安かろうよかろうではそれなりの教育に興味のないご家庭の子どもさんを指導することになる。
少し高いかなくらいがベスト。
経済的に安定しているご家庭とは長く縁が続くので長い目でみるとそちらの方がいいということでした。
確かに開塾当時の生徒の保護者と現在の塾の保護者の層というか質というかは全然違います。
昔は1000円の教材費にもクレームが絶えなかったのですが今はとても減りました。そして指導自体に対するクレームや短期でやめていく生徒の数も減りました。
現在の塾の場合は通塾年数の平均が5~6年なかには10年近い在籍者も1/4程度はいますから経営的にも安定しました。
https://kojinjyuku.com/2019/02/25/stable/
なので最初の月謝設定は少し高いかな、くらいで設定するといいと思います。
また念の為に同じ商圏のライバル塾の月謝のリサーチも忘れずに。
その地域の相場が分かると思います。
また小学生にうちの学区では公文が人気なのですが公文を意識した月謝設定をしています。
そして公文にない付加価値をつけて授業を展開しています。
また一週間に何回通通塾してもいいという〇Daysという大手の授業料も最初近隣にできたときは意識しましたが(週5回行っても16,000円前後だったかな?)現在は全く気にしていません。
年数が長くなるとそれなりの自信やプライドみたいなものが出てくるんでしょうか?
いい面もあり悪い面もあるとは思いますが現在はここ5年くらいは月謝の改訂は行っていません。
現在は中学受験のコース(週4回通塾)で26,200円のコースの値上げを検討しています。
- 子どもさんの通塾を検討している保護者
- 新規開塾を予定している塾長
- 他塾の相場が気になる塾長
私は塾の月謝を見る際に以下の5つのことに注意してみて欲しいと思います。
指導形態
クラス指導なのかそれとも個別指導なのか、自立指導なのか確認しておきましょう。
自立式の公文を参考にするといいと思います。
公文は教材費も込みなので単純に先生1対生徒10~20名という感じの比較でも検討が付きやすいのではないでしょうか。
- クラス指導とは、学校と同じように先生1人に対して生徒が一斉に同時に授業を聞くスタイル
- 個別指導とは、基本先生1に対して生徒は1~3程度の小人数の形式で個別に指導するスタイル
- 自立指導とは、先生1に対して生徒は1~10程度で生徒の自学を基本として必要があれば声をかけて指導するスタイル
対象 1教科/月額会費 備考 東京都・神奈川県に所在する教室 左記以外の地域に所在する教室 幼児・小学生 7,560円 7,020円 消費税・教材費を含みます。 中学生 8,640円 8,100円 高校生以上 9,720円 9,180円 公文ホームページより
毎月の指導回数
- 週5回ある場合は第5週は休みというパターン
- 月内であればその決められた曜日の回数授業が行われるパターン
- テスト前に変則時間割で対応してくれるパターン
など塾によって月間の指導回数についての定めは、さまざまです。
また、テスト前にえらく補習をしてくれて熱心な塾だと思っていたところ補習費を請求されるということもあるようです。
現在うちの塾は、中学や高校の種類が増えるに従い、毎週テスト週間、テスト対策と疲労困憊してしまったので今は3つめに落ち着いています。
テスト前にちょっとやばいな~という生徒は呼び出して(無料ですが)補習するという対応でやっています。
最近はうちの塾だけでしょうか、
無料補習にさえ来ない、来させない保護者も多いです。
先日も、受験前に「明日から毎日塾に来なさい」
(もちろん無料のつもりで呼んだのですが)といったところ速攻で保護者からクレームが入り「自分もフルタイムで働いているのに毎日送迎させる気か」と言われました。
なんとも難しい世の中です。
クレームについては以下の記事もどうぞ
https://kojinjyuku.com/2019/02/10/claim/
欠席した場合の補習はあるか、また補習費は必要かどうか
大手塾ではよくある補習についての扱いについて確認しておくべきところです。
補習には快く応じてくれるのですが翌月「補習費」として月謝+費用が掛かっているという話はよく耳にします。
またいつまでが補習できる欠席連絡の期限なのかを設けている塾もあります。
欠席した際のうちの塾の考え方として休みは、休みと考えています。
開塾当初はすべて欠席の補習の対応をしていました。
それがサービスだと思っていたからです。
しかし、保護者ぐるみのずる休みという事態も起こり(お祭りがあった日に塾に来ていた家と休んだ家に分かれました。後日体調不良で休むと補習を依頼してきた保護者と子どもさんはそのお祭りに来ていたと他の生徒からききました。)
基本的には補習はなし、欠席はどんな理由であれ欠席として補習はしない
というところに落ち着いています。今のところこれを運用して10年になりますが
クレームになったことはありません。例外として身内のご不幸により入試前の指導に
大きく穴が開いて本人も不安がっている時などは、無料補習をバンバンやっています。
あくまで常識の範囲でやっています。
季節講習費について
よく言われる中3の夏期講習費と冬期講習費は一番高いということ。
これはあながち間違いではありません。
一般的な中3生の春期講習費3万~夏期講習費5~10万、冬期講習費5万~ 程度ではないでしょうか?
他塾からの転塾者からの話を聞くと大手の個別指導塾の夏期講習費の見積もりは10万だったとか 。
大手は一般的に夏期講習前の面談でコマ数を多くとらせるような面談を
行うようです。
うちは、あまり営業がうまくないのであくまで希望だけ
伝えて「講習はこれだけは頑張ってみようか」
というように言うだけ。
あとは保護者に完全に丸投げです(笑)
中には申込書に先生にすべてお任せでお願いします。という保護者も数名います。
こうなると信頼してくださってるんだと思って逆に無駄なコマは
提案できなくなりますが・・・。
これを見ている保護者にお伝えするとしたら
中3生の5科目の月謝の相場は2.5万~3.5万
春期講習費 2~3.5万 夏期講習費 3~5万
冬期講習費 5万程度
あくまで5科目の受験対策をしたとして。
参考になれば幸いです。
教材費について
最後に教材費です。
これもばかにならないと思います。だいたいは塾用専売教材を使っている塾がほとんどだと思いますが定価表記がないので塾は自由に値段を決めれます。
テキスト販売も利益になりうる
ということです。
塾側は仕入れ値+送料を加味して定価をつけているのですが1冊3,000円とかの値段がついているテキストを使っている塾は注意した方がいいかもしれませんね。
あくまで塾の完全オリジナルではなく、どこかから仕入れたテキストなどの場合常識的に考えても1冊2,000円までではないでしょうか??
だいたい小学校、中学校の準拠用テキストの仕入れ値が1,000円~1,400円程度なので。
今日も最後まで、読んでいただいてありがとうございました。